通年性鼻炎とアレルゲン免疫療法(2)
アレルギー 季節の注意 診療のこと
前回もお話ししましたが、通年性アレルギー性鼻炎とは、季節を問わず現れる疾患です。治療法としてアレルゲンの除去や薬物療法の他に、アレルゲン免疫療法があり、原因となっているアレルゲンを少量から投与し身体に慣らします。これはアレルギー症状を和らげ改善する効果が期待される治療法です。
これまでのアレルゲン免疫法は、医療機関で皮下に注射する「皮下免疫療法」だけでしたが、近年、舌の下で治療薬を保持する「舌下免疫療法」の薬が登場し、自宅で服用できるようになりました。現在、スギ花粉症とダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎が保険適用になっています。
正しく治療が行われるとアレルギー症状を治したり、治療終了後も長期間にわたり症状を和らげ、薬の量を減らすことも期待できます。興味のある人は相談してみてください。スギの飛散しない今のうちから治療を開始することをおすすめします。
(2017年11月執筆)