口腔内の健康から考えるQOL
口・歯 診療のこと
元気ではつらつとした日々を送る人と悩み事を抱え日々を送る人とでは、同じ時間でも価値は違います。悩みがお口のことであれば、私たち歯科医や歯科衛生士はお役に立つことができます。歯茎や歯の健康状態が、体の健康状態と密接につながっていることはご存知でしょう。歯が欠損していると歯並びのバランスが悪くなり、健康な歯にまで影響してきます。健康な歯で噛むことは食べ物の咀嚼や消化、脳の活性化に必要です。また顔の筋肉を動かすので、あごも引き締まり見た目年齢も若くなります。さらに、しっかり噛みしめることができると体本来の力が出せるので、運動能力の向上や年配者のつまずき予防につながります。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)に必要不可欠な歯ですが、健康な歯を失ってからその大切さに気付く人が多いのが実情です。今あるご自身の歯を一緒に守っていきましょう。
歯を失ってしまっても、速やかに失った歯を義歯で補うことでQOLは守られます。私たちと一緒にお口の状態をよい環境にしていきましょう。そして補った義歯を長く良い状態で使うために、定期的なプロのメンテナンスを受けましょう。歯根まで失ってしまった人にはインプラントによる治療法があります。自分の歯のようなケアで済む優れた治療法ですが、経験・知識・検査・設備・サポート体制が万全であり、何より患者さんとの情報共有をしっかり行う、信頼できる歯科医院で治療を受けましょう。
いつまでも元気であり続けるために、毎日のお口のケアとプロによるケアでQOLの維持・向上を一緒に進めていきましょう。
(2017年9月執筆)