噛みしめで咬み合せが狂う? (1)
口・歯
寝ている時間は人生の3分の1。昼間も無意識の状態で奥歯を噛みしめている人が多く、この癖がつくと、オーラルケアができていても奥歯の大臼歯6番・7番から骨吸収が進行し、その部位だけ骨吸収して、咬み合わせが低くなる隠れ歯周病になります。
CT撮影をすると、7番の周囲の皮骨という硬い部分が消失して、大臼歯間の隣接面を毎日フロスケアしていないと、大臼歯は噛みしめにより沈み、前へ傾き、顎骨も歯と歯の間の皮骨は小臼歯から犬歯まで吸収が進行してきます。
奥歯が低くなっても、犬歯や下前歯は沈みにくく、その咬合面の先端は擦れ合いでエナメル質に微細なヒビが入り、すり減って象牙質が露出し、前歯も咬み合わせが低くなります。犬歯、小臼歯の根元も咬合圧が大きく架かり、微細なヒビが入って、歯ブラシでくさび状にすり減り、無症状のまま知覚過敏になっていきます。
(2017年9月執筆)