マダニの恐怖~猫のヘモバルトネラ症~
ペット 予防
マダニが媒介すると言われている病気の一つに猫のヘモバルトネラ症があります。この病気は、ヘモバルトネラ・フェリスという病原体が赤血球に寄生し、赤血球が破壊され貧血を起こします。貧血によって、元気や食欲がなくなる、呼吸が苦しくなる、痩せるなどの症状が起こります。治療は抗生物質の薬を飲み、症状によっては点滴や輸血を行なう場合もあります。治療によって回復することはできても病原体を完全に退治することができず、生涯保菌者になり再発する可能性があります。この病気のはっきりとした感染経路はいまだ分かっていませんが、ノミ・ダニの媒介や猫同士のケンカなどによる咬傷から感染すると言われています。まずはノミ・ダニ予防を定期的に行うことで感染率を下げることが可能です。マダニが媒介する病気は予防が大切。皮膚に滴下するスポットタイプの薬や飲み薬があるので、動物病院に相談を。
(2016年9月執筆)