気管支喘息の増悪因子
耳・鼻・喉
気管支喘息発作は、気管支が狭くなることに起因しますが、かぜ・過労・気象の変化は発作の三大誘因です。その他にも呼吸器感染・アレルギー・大気汚染・喫煙・薬物、女性では月経や妊娠なども増悪因子です。喘息は発作でない時にも炎症が続き、気管支壁が肥厚し狭くなっていきます。小児喘息は治ることも多いのですが、成人になって初めて発症する喘息は治りにくいのです。喘息の治療を受けて終了したと思っている人もゼイゼイはもちろん、軽い息苦しさなどは発作の可能性があります。ほこりや排気ガス・タバコの煙・冷気・花粉などを吸ったり、運動すると喘息様症状が起こるのは、治療が不十分と思いましょう。喘息による死亡数は減少しつつあり、年間3,000人を切りましたが、その9割は高齢者です。重篤な発作を起こさないためにも、症状がなくても日頃の治療を根気よく継続することが重要です。
(2015年12月執筆)