
寝ている間に、呼吸が止まる病気
耳・鼻・喉 診療のこと
睡眠中に呼吸が繰り返し止まる人は、「睡眠時無呼吸症候群」という病気の可能性が高いです。「閉塞型」と呼ばれる睡眠時無呼吸症候群の主なタイプは、眠っている間に舌の付け根が喉の奥に落ち込み、息の通り道が詰まることで起こります。肥満や骨格の形状などが原因になり、無呼吸が起こる度に眠りが極端に浅くなり慢性の睡眠不足になります。主な自覚症状は、いびきや日中の強い眠気ですが、長期間続くと高血圧や心臓病などの危険が高くなります。
診断には、自宅で行える簡易型の検査もあり、検査で1時間に5回以上呼吸が止まる場合に、この病気と診断されます。治療は無呼吸の程度によって変わりますが、生活習慣の改善や専用マウスピース、空気を送り込んで気道を開放するCPAPと呼ばれる装置などが使用されます。
いびきや、日中の眠気が強いなどの症状がある場合は、一度主治医に相談してみましょう。
(2025年2月執筆)
