口腔から身体の不調の改善を目指す
口・歯 診療のこと
脳歯科は、口腔内の有害な刺激を取り除くことで脳の機能を向上させ、身体の不調を改善することを目的とした治療法です。歯並びが悪かったり、被せ物の大きさ・形が合っていなかったりすると、そのとがった部分が口腔粘膜に触れて悪い刺激が脳に送られ、脳が異常な反応を起こして身体の痛みとして感じてしまうという考えです。口腔内に原因があるかもしれない代表的な身体の不調の例としては、肩凝り・首の痛み・背中の痛み・膝痛・慢性的な腰痛・腱鞘炎などの手の痛みなどが挙げられます。
脳は全身と12対の神経でつながっています。その中で最も太い神経の三叉神経は、顎や口腔周囲を支配領域としています。そのため、口腔内の異常刺激が脳神経に影響を与えるということは十分考えられます。年のせいと思ったり、もう治らないと言われて諦めたりしている痛みやしびれは、口腔内の調整で改善する可能性もあるのです。
(2024年12月執筆)