目やに
目 診療のこと
目やには、結膜炎、麦粒腫、逆さまつ毛、鼻涙道閉塞(へいそく)、ドライアイなどで出やすくなります。寝起きにごく少量、目頭に付く程度で、日中出なければ心配ありません。充血し、まつ毛に付くほどの目やにが出る場合は、結膜炎の可能性があります(結膜炎の詳細は次回のコラムに記載予定)。
麦粒腫は痛みと腫れを伴うため、抗菌剤点眼を続けます。逆さまつ毛は抜くしかない(乳幼児を除く)のですが、1~2か月経つと生えてくるため、定期的に抜く必要があります。鼻涙道閉塞は、目と鼻をつなげる鼻涙道が炎症を起こして閉塞し、目やにや涙がたまります。根本治療は手術で鼻涙道を再建することですが、涙道をマッサージしたり、涙道洗浄を続けたりすることで症状が緩和することもあります。
ドライアイは糸を引くような分泌物が出ることがあるため、涙の層を安定させる点眼薬を継続します。原因に合わせた治療が必要ですが、完治が難しい場合もあります。
(2024年8月執筆)