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帯状疱疹(ほうしん)と予防ワクチン

予防 診療のこと 

 新型コロナの影響もあり、近年帯状疱疹に罹患する人が増えています。帯状疱疹は水ぼうそう(水痘)になったことがある人が発症し、皮膚症状(紅斑や水疱)や神経性疼痛(肋間神経や三叉神経領域)が主な症状です。症状が治まってもウイルスは体内に留まり、神経節に潜伏し続けます。

 過労、ストレス、加齢などにより免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、発症を繰り返すことになります。再活性化を予防するためにはワクチン接種が有効といわれています。50歳以上(例外的に18歳以上のハイリスク患者)が対象となり、自費診療として接種することができます。

 現在、帯状疱疹ワクチンは2種類あり、ウイルスの病原性を弱毒化した生ワクチン(接種回数1回)と、遺伝子組み換えによる不活化ワクチン(接種回数2回)があります。主な副反応として注射部位に腫れや痛みが出やすい点が挙げられます。接種希望の人は、まずは医師まで相談してください。

(2024年1月執筆)

執筆者プロフィール

  • にもり内科クリニック

  • 二森 浩行 院長

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