子どもの便秘
子ども 胸部・腹部
便秘は大人に多い印象を受けますが、子どもでも珍しくはなく、むしろ最近増加傾向にあると思います。子どもの便秘の症状には慢性または繰り返す腹痛、肛門からの出血、便もれ、肛門周囲の皮膚炎、吐き気、ゲップ、口臭、夜尿などがありますが、年齢によって違いがあります。
子どもの便秘は、排便回数だけでなく便の性状や排便困難の有無、便の貯留などから診断します。具体的には週2回以下の排便、痛みを伴うほどの硬い大きな排便がある、排便時に出血することがある、痛みのため排便を我慢する、腹部に大きな便の塊があるなどの症状があった場合は便秘が考えられます。
乳児の離乳食開始時、幼児のトイレトレーニング開始時、通学が始まる学童期開始時の3つが、子どもの便秘が発症しやすい時期と考えられます。それぞれの時期で便秘を引き起こす原因・誘因が異なっており、年齢や症状に応じて治療・対処法を考慮します。
(2023年7月執筆)