サルコペニアと栄養
シニア 成人
サルコペニアの予防で最も重要なのは運動と栄養といわれています。加齢により外出の機会が減ることによる運動量の減少が、さらに食欲低下や低栄養につながります。
特に低栄養状態ではサルコペニア(筋肉量の減少)の有病率が高まるため、適切な栄養摂取が重要です。特にたんぱく質が重要とされており、骨格筋の維持のためには適正体重1kg当たり1.0g以上のたんぱく質摂取が推奨されています。また、必須アミノ酸の中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)が骨格筋合成に深く関与しており、中でもロイシンが重要な役割を果たしています。
ビタミンDは太陽光に当たることにより体内で活性化合成されますが、骨格筋にとって重要な栄養素といわれており、高齢になると口からの摂取がより重要になります。たんぱく質は肉や魚、大豆製品、乳製品に多く含まれ、ビタミンDは魚やきのこ類に多く含まれています。
(2022年8月執筆)