息切れ…年だから?
成人 時事 血液・血管
最近、息が切れていつもの坂や階段が以前よりきつく感じる。そんなときは誰でも運動不足だからとか、年だからと簡単に片付けてしまいがちです。しかし、今まで気付いていなかった心臓弁膜症や間質性肺炎など危険な病気が隠れていることがあります。
息切れは筋肉やその他の細胞が働くために必要な酸素が不足すると起こる人体の重要な警報の一つです。空気中の酸素は鼻・口から入り、気道・肺・血液・心臓・動脈と、いわば酸素の通路を通り、運ばれて体内の細胞に到着します。病気でこれらの通路のどこかに狭窄や閉塞が起こればもちろんですが、ホルモンやストレス・自律神経や精神疾患など通路以外の病気でも息切れは起きます。
長いコロナ禍で家にこもりがちですが、同年代の人と同じ速度で歩けない、あるいは息切れがなかなか改善しないなどの症状がある人は、一度検査を受けましょう。
(2022年2月執筆)