腫れとしこり~マダニ~
ペット
草木に隠れてワンちゃんやネコちゃんをひっそりと待っているマダニ。散歩のあとなど、気付かないうちに家に持ち帰っているかもしれません。眼の縁や耳の裏側に黒いぷちっとしたものは付いていませんか?
マダニは寄生するときに、違和感や痛みを感じさせないように口から麻酔用物質を分泌し、吸血時に皮膚に頭を突っ込んでセメントのような物質で抜けないように固定します。そして、お腹がいっぱいになると勝手にポロリと寄生した動物から落ちます。そのため、刺された部分が赤く腫れることもあります。
マダニが寄生すると貧血が起きたり、「バベシア症」「重症熱性血小板減少症(SFTS)」になったりすることがあります。付いたマダニを無理に取ると、マダニの牙が皮膚に残ってしまうので、取らずにそのままの状態で来院してください。マダニは冬でも草むらに潜んでいるので、定期的に1年中予防をしましょう。
(2021年11月執筆)