新型コロナ 地域療養の神奈川モデルとは?
感染症 時事 診療のこと
地域療養の神奈川モデルは、新型コロナウイルス感染患者における自宅療養者のうち、悪化リスクのある人、悪化が疑われる人について、地域の看護師が毎日、電話による24時間健康観察を行う取り組みです。必要に応じて医師、看護師が自宅訪問、対面により症状を確認しています。
地域の医師会への委託は今年3月に藤沢市がスタート。現在は鎌倉市、横須賀市、平塚市、三浦市でも始まっています。地域医師会の医師は、看護師からの相談を受け、オンライン診療や検査を行い、入院が必要と判断した場合には入院調整を行うなど、「地域医療の視点」から効果的に療養サポートを行います。
対象となるのは、入院優先度判断でスコア3以上、入院待機者、血中酸素飽和度(SpO2)が95%以下の人。神奈川県ではこれまでのデータから、自宅療養者のおよそ1〜2割が対象者となると推測しています。
(2021年8月執筆)