高齢者の頻尿について(2)
シニア
頻尿の原因としては、膀胱が過敏になって急な尿意を覚えてしまう「過活動膀胱」や、細菌感染によって膀胱が刺激されて尿を出そうとする「膀胱炎」、「前立腺肥大」などがあります。前立腺が大きくなると膀胱や尿道を圧迫するので、尿がすっきり出きらない感じを自覚します。
過活動膀胱は、40歳台から増加し80歳以上では4割以上の人が罹患しています。原因は加齢や精神的ストレスの他、たまった尿の量を感知する膀胱のセンサーが過敏になることや自律神経の乱れなど、さまざまなことが関係していると考えられています。女性の場合は加齢や出産によって膀胱・尿道・子宮を支えている骨盤底の筋肉が弱くなって、排尿のメカニズムがうまくいかなくなることで過活動膀胱が起こります。
それぞれの病気は、まず投薬を行うのが一般的ですが、まずはかかりつけ医や専門の先生に相談しましょう。
(2021年3月執筆)