高齢者肺炎ワクチン接種のすすめ
シニア 胸部・腹部
肺炎による死亡数は非常に多く、9割以上が65歳以上の高齢者です。このため肺炎ワクチン予防接種を初めて受ける人には公費助成が行われています。しかし年齢に関わらず、心肺の慢性疾患・腎不全・肝機能障害・糖尿病・脾臓機能不全などの基礎疾患がある人や、免疫機能抑制作用を有する抗がん剤治療が予定されている人などにも有効です。
現在、公費助成予防接種に使用されているワクチンは、23価ワクチンで、数多くの種類がある肺炎球菌の中で高頻度に見られる23種類に有効です。接種後5年以上は有効で、再接種は副作用に注意して、自身の基礎疾患の状態や「むせ」や誤嚥の有無など、さまざまな状況を主治医と相談してから受けてください。
新型コロナウイルス感染が継続し、秋から冬にはインフルエンザの流行も予測される現在、肺炎ワクチンを接種したことのない高齢者はぜひ受けておきましょう。
(2020年7月執筆)