難聴の早期発見のために
子ども 耳・鼻・喉
緊急事態宣言が解け、子どもたちの元気な声が聞こえるようになってきました。いずれ健診も予定されることと思います。
人間の五感の一つ「きく」は、聞く・聴く・訊くと非常に大切な機能です。外から音が入ると鼓膜で振動し、いくつかの器官を介して大脳で音の分析と理解がなされます。難聴は、耳垢・中耳炎などに伴う伝音難聴、先天性・突発性などの感音難聴、両者の要素が一緒に起こる混合難聴、心因性による機能難聴などに分かれます。
鼻と繋がる耳管は、子どもは短く太く水平なため、鼻から菌が行きやすく、中耳炎になります。風邪を引いたら耳もチェックしましょう。子どもはうまく症状を伝えられないこともあり、周りが早く気付いて対応することが大切です。治療の途中で薬をやめず、治るまで続けることも必要です。また、おたふくかぜのウイルスは、聞こえのセンサーの細胞を傷めて難聴になることがあり、予防接種をおすすめします。
(2020年6月執筆)