「フレイル」をご存じですか?
シニア
「フレイル」とは、「年齢に伴って筋力や心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態」のことです。分かりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。80歳を過ぎると約30%の人が要介護の状態になると言われています。フレイルは、「健康」と「日常生活でサポートが必要な要介護」との中間の状態です。
多くの人は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことが分かっています。フレイルを適切に予防すれば要介護状態に進まずに済む可能性があり、適切な介入によって再び健常な状態に戻る可逆性があります。これからの超高齢化社会を迎えるにあたって、フレイルに早く気付き、治療や予防をすることが大切です。次回以降、フレイルの原因や予防について説明していきます。
(2020年3月執筆)