怖いB型肝炎も予防できる
予防
B型肝炎ウィルスによって起こる肝炎は、感染直後に起きる「急性肝炎」と、炎症が長期間続いて肝硬変や肝臓がんの原因になる「慢性肝炎」があります。
多くの急性肝炎は一過性で治りますが、その一部は慢性肝炎に進行します。以前は、慢性肝炎はB型肝炎の母親から出産時に赤ちゃんに伝染して起きるものが大半でした。しかし現在では母親がB型肝炎の場合、産まれてすぐ赤ちゃんに免疫とワクチンを接種することで、母子感染が原因の慢性肝炎は激減しました。
一方、これまで大人がかかるB型肝炎のほとんどが急性肝炎でしたが、近年、急性肝炎から慢性肝炎に移行しやすいB型肝炎ウィルスが海外から入ってきています。つまり大人になってからの感染でも慢性肝炎になる可能性が増えてきているのです。B型肝炎は予防接種で防ぐことができます。接種していない人は、接種しておくことを強くおすすめします。
(2019年8月執筆)