ダニアレルゲン
アレルギー 季節の注意
気管支喘息やアレルギー疾患の発症や発作に大きな影響を及ぼす環境要因は、環境中のアレルゲン(原因となる抗原物質)です。その中でもダニはどの住居にも生息し、その糞や死ダニもアレルゲンとなるので、住居は通年性に汚染されていることになります。
ダニは人の皮膚の落屑などを食べ、温度25度、湿度65〜75%で最も増殖し、湿度50%以下では発育が抑制されます。ですから高温多湿の梅雨は年間で最もダニが繁殖する季節です。繁殖場所である寝具、カーペット、畳やソファー、カーテン、クッションなど、特に布製の家具は繁殖場所になりやすいので頻回の清掃が必要となります。また充分な室内の換気や湿度を50%以下に保つことも重要です。
喘息やアレルギー疾患の発症や症状の発現には多様な要因が関与しますが、梅雨時に清掃や殺虫剤などでダニの繁殖を減らすことは、発症の機会を減らすのに有効です。
(2019年6月執筆)