ACPって知っていますか?(2)
診療のこと
アドバンス・ケア・プランニング(ACP:Advance Care Planning)は、患者さん本人が主体で、人生の最終段階にむけての生き方を前向きに考える仕組みです。かかりつけ医を中心に看護師、ケアマネジャー、ケアスタッフなどの多職種で患者さんの意思を支えていきます。健康状態が変化するに従って、治療やケアについて定期的に見直し、ケアに関わる人たちで共有することが望ましいのです。患者さんが意思を伝えられる時から、その意思を共有しておくことが重要です。
それは家族にとっても、患者の意思の尊重ができることにより、最善の医療やケアが実現できることに繋がりますので、重要な意味を持ちます。その意思を確認できなくなる時が、いつ訪れるかは予測が難しいです。まずは、話し合いのきっかけを作ったり、話し合いの場を提供することが大事です。
次回は、ACPでは何を話し合えばいいかを説明します。
(2018年11月執筆)