未病の段階から歯を守る工夫を
予防 口・歯
厚生労働省が定期的に発表している国民健康・栄養調査結果を見てみました。最新の情報である平成28年度を調べると、過去1年間に歯科検診を受けた人の割合は前回の平均47.8%から改善され52.9%との報告が出ていました。また、世代が上がるほど検診受診率は高まっており、男女で比較すると女性の方が高くなっています。少し前までは人生80年と言われていましたが、昨今では100年時代とも言われるようになっています。平均寿命が延びるのは良いことですが、健康寿命を延ばさなければ意味がありません。皆さんの体は食べたものから成り立っています。お口のトラブルが起こる前に歯を守る工夫をしましょう。
その工夫の第一歩がお口の検診です。トラブルが起こってからの受診は時間とお金が掛かります。溜まるのはストレスくらいでしょうか。いまや歯科医院は「歯を治療するところ」ではなく「歯を一緒に守っていくところ」です。虫歯や歯周病になる前に歯を守りましょう。残念ながら歯を失ってしまってもそのままにせず、義歯で補いお口の健康維持に努めましょう。いつまでもあなたらしく元気溌剌でいるために私たち歯科医師、歯科衛生士の力を役立ててください。
(2018年4月執筆)