がん治療中の患者に対する在宅医の役割
診療のこと
最近のがん治療は、入院期間は短くなり、化学療法や放射線治療は、通院しながら治療を続けることが多くなっています。退院後は、99%の時間を職場や自宅で過ごすこととなります。退院後に自宅にて、食欲不振・発熱・疼痛・不眠などの多様な症状で悩まれるケースも少なくありません。それに対して、病院の主治医と在宅医が連携(病診連携)、自宅や職場での体調管理をフォローしていきます。
自宅にて、病状悪化した場合には、在宅医が緊急往診加療後、直接、病院主治医と連絡を取り合うこともあります。病院外来予約日までの、体調管理の情報を診療情報提供書として在宅医が記載、病院受診の際に、お持ちいただくこともあります。
がん患者が、住み慣れた我が家で家族団らんの時間を大切にしながら、自分らしく過ごすことができ、また、仕事が継続できれば、経済的な不安や負担が減ることになります。
(2018年4月執筆)