下肢静脈瘤
手足 血液・血管
ふくらはぎに蛇行したコブ状の太い血管が浮き出ているのが下肢静脈瘤ですが、表面に出ないタイプの静脈瘤や軽度拡張、蛇行した静脈がもやもやと部分的に浮き出るだけの静脈瘤もあります。そもそも下肢の静脈には弁があり、立位になっても重力で血液が逆流しない構造になっているのです。
しかし何らかの原因で静脈が圧迫・狭窄されると血液のうっ滞で静脈が拡張し、ひどいと弁が効かなくなります。原因はこれだけではありませんが、何度も繰り返されると弁自体が壊れ静脈瘤の原因になります。特に女性は妊娠時に腹部の静脈が圧迫されるので、下肢静脈瘤を起こしやすいと言われています。症状は足がむくむ・だるい・かゆい・痛い・冷える・つるなどで、さらに進むと皮膚が変色し壊死して潰瘍を形成します。手術を受けた人からは、美容上の改善は勿論、足が軽くなったと言う声が多く聞かれます。
(2017年3月執筆)