肺がんの特性
予防 胸部・腹部
我国の死亡原因の第1位はがんです。がんの中でも肺がんの羅患数は胃がん、大腸がんに続き3位ですが、死亡数・死亡率ともに最も多い疾患です。つまり肺がんは治りにくいと言うことになります。その原因は進行が早く、発見された時には既に進行していることが多いことや、長引く咳や血痰などの症状が全くないことも多いためです。
がんを診断するには病理組織・細胞検査が必要です。胃や大腸の内視鏡検査は比較的容易に内視鏡下で細胞検査ができますが、肺の末梢(奥)の場合は部位によっては内視鏡で腫瘍自体を見るのが不可能な場合があり、細胞検査にはより特別な設備が必要となります。どのがんもそうですが肺がんも早期発見・早期治療が必要です。そのためには胸部レントゲン検査が基本です。我国の肺がん検診の受診率は低いと指摘されています。最低限、年に1回は胸部レントゲン検査を受けましょう。
(2017年2月執筆)