心療内科で診るからだの症状
心・精神 診療のこと
心療内科の受診理由と言えば「こころ」の悩みと思われがちですが、実は「からだ」の問題も相当の割合を占めています。不眠を除くとしても、例えば全身倦怠感・頭痛・めまい・息苦しさ・動悸・胸痛・吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・手足の重さ・しびれなど、全身きりがありません。たいてい他の科を訪れ「診察・検査で異常がないか、あっても症状を説明できない」とされています。
処方薬が効いていない場合、抗不安薬が漫然と処方されている場合、複数で過剰な検査を受けている場合も残念ながらあります。発症から心療内科受診まで数か月経っていることは珍しくありません。心療内科は弱い人が来る所と誤解している人も少なくはないのでしょう。しかし、症状をこじらせ生活への支障が悪化している場合、うつ病などを見逃している場合もあります。よく相談し、心療内科受診も視野に入れてみてはいかがでしょう。
(2017年1月執筆)