血液型と性格
時事 血液・血管
今回はアレルギー疾患から逸れた話題です。血液型と病気(心疾患・がん・その他)との関連性はありますが、性格との関連性は否定的でした。この関連性を遺伝子学的な手法とTCIという性格判定検査法を使って、弘前大学と熊本大学の研究者が検討した結果が2015年に発表されました。1427人の医学生と医療スタッフを対象にした健康な日本人における血液型(AA・AO・BB・BO・OO・AB)と好奇心、慎重さ、自立性、協調性、その他6つの要素に分類した性格との関係を調査した結果、一つのファクターに統計学的な有意差が出ました。それは粘り強さ(Persistence)でした。どの血液型が粘り強さと関係があったかは書きませんが、皆さまが想像する血液型だと思います。ただし、限られた対象者、自己申告による性格判定など幾つかの問題点がありますので、参考程度と思ってください。
(2016年4月執筆)