筋肉が減って、認知症に?
シニア 予防
最近、「サルコペニア」という言葉を時々耳にします。サルコペニアとは主に老化により体の筋肉が減ってしまった状態を言います。加齢以外にも運動不足や栄養不足、病気によっても筋肉は減ります。筋肉が減るとバランスが悪くなり、転倒しやすくなります。若い頃はちょっと転んでも問題にならないことがほとんどですが、高齢者の転倒は骨折によって寝たきりになったり、場合によっては命に関わることもあります。またサルコペニアによる身体活動の低下は、活力の低下を招き、ひいては認知症につながるとも言われています。普段ほとんど外出しない、横断歩道を青信号のうちに渡り切れない、握力が落ちたなどの自覚がある人は要注意です。サルコペニアを予防するには適切な栄養を十分に摂取し、ウオーキングやスクワット(屈伸運動)、片足立ちなどの運動を継続して行うことが大切です。
(2016年4月執筆)