動脈瘤は体のどこにでもできます
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私たちの血管には大きく動脈と静脈の二つがあります。動脈は心臓から脳や内臓、手足などに向かう血液が通る血管で、心臓からの高い圧がかかるため分厚く丈夫にできています。静脈は心臓に戻る血液が通る血管で、薄く柔らかくできています。動脈の一部が太く膨らんだり、コブのように出っ張ったりするものを動脈瘤と呼びます。原因のほとんどが動脈硬化によるもので、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病がある人は要注意です。動脈瘤は全身のどこの動脈にも起こる可能性があります。例えば脳にできれば脳動脈瘤ですし、心臓に直接つながる太い血管にできれば大動脈瘤です。いずれも破裂すれば命に関わるものですが、破裂するまで自覚症状はありません。つまり破裂する前に発見する必要があり、そのために脳ドックや胸部のレントゲン、腹部の超音波などの検査を定期的に受けるのが良いでしょう。
(2016年1月執筆)