
子どもの矯正
口・歯 子ども
子どもの歯並びを心配して相談に来る人は、永久歯の前歯の並びを気にして来院することが多いですが、5〜6歳のまだ乳歯列期の歯並びもとても重要です。
乳歯の時に奥歯がうまくかみ合うと下顎が前方に成長し、矯正学的に1級関係という正しい顎の位置に成長します。逆に奥歯が上手くかみ合わない、かみ合わせが深いなどの問題があると、顎が前方に成長せず後退気味になってしまいます(矯正学的に2級といいます)。
実はこの2級のタイプは、なんと45%の確率で起こるといわれています。つまり私たち日本人の約半数は、下顎がうまく成長せず後退気味の位置関係になっているのです。
子どもの健やかな顎の成長発育のためには、早い時期のかみ合わせの診断をおすすめします。正しいかみ合わせが、年をとっても歯を失わない一番の予防になります。
(2025年9月執筆)
