
ステロイド治療薬と緑内障
目 薬
ステロイド治療薬は炎症を抑える効果のある薬品で、多くの病気の治療に使われています。例えば関節リウマチ・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などの病気で、内服薬・吸入薬・皮膚に塗る軟膏などの形で長期的に使用されます。眼科でもアレルギー性結膜炎やものもらいの治療、目の手術後の炎症止めなどに、ステロイドの点眼薬を使用します。
ステロイド治療薬は現代の医療において、なくてはならない重要な薬品ですが、さまざまな副作用もあります。目に関係する副作用として、眼圧が上がることがあります。自覚症状はほとんどありませんが、眼圧が高い状態が続くと緑内障を発症するリスクが上がります。点眼薬に限らず、内服薬や軟膏の長期使用でも眼圧上昇の可能性があります。眼科以外の病院で眼圧検査を受けることは難しいので、日頃からステロイド治療薬を使用している人は、眼科で定期的に眼圧が上がっていないか検査を受けることをおすすめします。
(2025年9月執筆)













