梅雨の時期の皮膚トラブル
ペット 季節の注意 診療のこと
雨天が多く湿度が高い梅雨時は、人と同じようにわんちゃん・ねこちゃんも体にさまざまな変化が現れます。そのうちの一つが皮膚のトラブルです。わんちゃん・ねこちゃんは体がふわふわの毛で覆われているため、湿度が上がることで皮膚のバリア機能や免疫力が低下し、「皮膚疾患」を引き起こしやすくなります。
皮膚における細菌の繁殖による膿皮症は、腹部や内股などに赤いブツブツやニキビ、湿疹のようなできものがよく見られます。アトピー性皮膚炎などアレルギー性皮膚疾患を持っている子は、かゆみに対して大変敏感です。この時期に多くなるカビやハウスダストマイトに反応することも多いです。
前足をよくなめる・後足でかきむしる・抜け毛が多いなどの症状は、皮膚疾患のサインかもしれません。少しでも異変を感じたら、早めに近くの動物病院で診てもらいましょう。
(2024年5月執筆)