片眼での見え方を確認することの大切さ
目 診療のこと
普段両眼で見ていることが多いため、左右どちらか片眼が見えにくくなったことに気付かず、病気が進行してしまうこともあります。時々片眼ずつ隠して見てみましょう。見えにくいと感じた場合、遠くが見えにくいのか、近くなのかを確認します。
次に、見えにくい範囲はどうでしょうか? 全体が見えにくいのか、中心だけなのか、あるいは周辺なのか。遠方だけ、もしくは近方だけ見えにくい場合、眼鏡を合わせることで解消することができます。
全体がかすむ場合、眼鏡の問題かもしれませんが、白内障やドライアイも考えられます。中心だけかすむ、もしくはゆがむのであれば、眼底の中心である黄斑の病気の可能性があります。視野の一部が欠ける、もしくは薄暗くなる場合は緑内障かもしれません。周辺がかすむ場合は、網膜剥離や眼底出血なども考慮します。
見え方がおかしいと感じる場合は、上記の特徴を調べて早めに眼科を受診しましょう。
(2024年4月執筆)