在宅医療におけるリハビリと住環境調整
シニア 診療のこと
在宅は生活の場でもあり、治療の場としても重要です。医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者に対して、多くの専門職種がチームを組んでリハビリテーションを実施し、その結果、心身とも回復した状態で自宅や施設での生活を充実したものにすることが可能です。
リハビリテーションを実地で行う前に、リハビリテーションスタッフを中心に現場での住宅環境や福祉用具のサイズ確認・実動評価を行うことが、重要となります。車の乗降に始まり、玄関前アプローチ、扉開閉、段差、靴着脱、室内移動、洗面動作、浴室浴槽動作、食卓・トイレ・寝室・ベッド・リラックススペースでの動作など、各場面における評価を行います。
在宅生活の主役が患者・家族であるため、在宅の現場ではリハビリテーションスタッフが評価した結果を踏まえて、患者・家族と他の多職種とも詳細に相談しながら住環境を調整していきます。
(2023年10月執筆)