イヤホン、ヘッドホンの使用について
予防 耳・鼻・喉
コロナ禍で、家庭でも音楽鑑賞や仕事、勉強の際にイヤホンやヘッドホンを使う機会が増えたのではないでしょうか。騒がしい環境では、ついついボリュームを大きくして聞き取りやすくしてしまいます。大音量にすると聞こえやすい反面、内耳(耳から入った音を脳に伝えるための電気信号に変える部分)に悪影響を与えます。内耳の一部に障害が起こることで難聴を発症します。軽度であれば自然に回復することもありますが、中等症以上では耳鳴りや耳閉感といった症状を伴うこともあります。
内耳障害を防ぐために、イヤホンやヘッドホンの使用時間は1時間程度にとどめ、休息時間を作りましょう。また、着けたまま寝ることは避けてください。装着していても周囲の会話が聞こえる程度の音量に抑えるようにしましょう。
内耳障害になると難聴や耳鳴りなどの他、時には痛みが出ることもあります。このような症状が出たら受診することをおすすめします。
(2022年11月執筆)