できるだけ歯根を残す治療を
口・歯 成人 診療のこと
健康な歯を守り、虫歯治療などでも、できるだけ天然歯を残していくことが今のスタンダードです。しかし、患部を削るなどした場合、どうしても歯の強度は下がってしまいます。歯の強度が下がると歯にヒビが入ったり、虫歯が再発することが想定されます。再発の場合、再び患部を削り詰め物をするので、歯の強度はさらに下がります。
歯は食事や運動など、日々の生活の中で大きな力がかかる箇所です。強度が下がって歯の根っこまでヒビが入ったり割れたりすると、細菌や歯周病菌が容易に歯の内側に入りやすくなり、痛みや腫れを繰り返すことになるので、抜歯という選択をすることがあります。そうならないためにもヒビや割れから歯根を守っていく治療が必要なのです。
歯根が無いまま放置すると、かみ合わせが悪くなり健康な他の歯にも影響が出てきます。歯はお互いが支え合い並んでいるので、欠損している歯は補う必要があります。今までは歯根が無くなってしまった場合、部分入れ歯などで補ってきました。しかし脱着式の入れ歯は、「突然外れてしまう」「毎日の手入れが大変」という悩みをもつ利用者も多いのが現状です。その場合、インプラント治療を検討してみてはいかがでしょうか? 治療後は自分の歯のように使え、固定式の義歯になるので突然外れる心配もなく、毎日のケアも通常通りに行えます。脱着式の入れ歯にご不満がおありでしたら、一度ご相談ください。
(2022年9月執筆)