頸動脈エコーで何が分かるの?
成人 血液・血管
動脈硬化は、血管が硬くなり、血管の内側にコレステロールの塊などが沈着した状態です。これが悪化すると血管が詰まり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの病気を引き起こします。しかし、動脈硬化はほとんど自覚症状がないため、どの程度進んでいるのか自分では分かりにくいので、動脈硬化の程度を知るには検査をする必要があります。
中でも頸動脈エコー検査は体に負担が少なく、繰り返しできる検査法です。頸動脈と呼ばれる脳につながる首の血管を超音波で観察する検査で、血管の狭窄やプラークと呼ばれる動脈硬化の塊の有無、血管の内膜と呼ばれる内張りの厚みなどから動脈硬化の程度を判定することができます。痛みもなく、短時間で検査ができる有効な検査法なので、よく行われています。
特に高血圧や糖尿病、脂質異常などがある人は、この検査で自分の動脈硬化の有無や程度を知っておくと良いでしょう。
(2022年5月執筆)