コストから考える健康
口・歯 時事
年末が近づき、再びコロナ感染が広がり始めています。街のお店や歯科医院を含む医療機関でも引き続き感染拡大防止対策を積極的に行っており、当院でも感染拡大防止の取り組みと共に、患者様には検温・問診・消毒へのご協力をお願いしています。この環境下で一番危惧するのは、歯科であれば治療途中で外出自粛してしまい、患者様の症状や病気が悪化してしまうことです。治療に通うことは健康維持に必要なことです。かかりつけ医と相談し、治療をしっかり終えるようにしましょう。
厚生労働省が発表した国民1人当たりの医療費の推移をみると、令和元年は34万5,000円とあります。単純に比較はできませんが、全く医療費がかからない健康な人と医療費がかかる人とでは、年間でそのくらいのコスト差があると考えても良いでしょう。病気や症状が悪化すれば、さらに医療費はかかってしまいます。健康であることはその位大切なことなのです。健康維持にはある程度コストがかかります。それはジムに通ったり、サプリメントを買ったりとさまざまです。でも、自分がどのくらい健康を維持しているのかを知ることは特に重要で健康診断をするのもそのためです。大きな病気や症状の悪化を早期に発見し、早めにくいとめることは、健康維持にかかるコストを下げることにつながります。歯科においても同じです。定期的なプロケアと毎日のセルフケアを駆使し、お口の健康維持に努めましょう。改めて、定期健診や治療のために外出することは生きる上で必要なことです。しっかり受診しましょう。
(2020年12月執筆)