口元から始まる体の健康
口・歯
いつもと違う今年の夏。ようやく暑さも一段落してきたようです。記録的な猛暑やコロナ禍のため外出を控えていた人も過ごしやすい秋を迎え、健康維持のために運動を再開しようと考えているのではないでしょうか。体の健康を保つためには適度な運動と、バランスの良い食事が大切です。そこで改めてお口の健康を考えてみませんか?
40代以降になると歯周病が原因で、加速度的に歯を失ってしまうというデータがあります。患者様を診ていると歯根まで失ってしまった歯をブリッジなどで補えている期間は、まだ歯を失うという危機感は低いようですが、いよいよ入れ歯やインプラントでなければ補えないというときに初めて、歯根まで失ってしまった歯の重要性に気づく人が多いようです。入れ歯を使っている人からは、入れ歯であることを隠したいので、人前で笑ったり歌うことに躊躇する、食事がおいしく感じられない、会話がしづらい、青物やゴマなどが挟まり痛みが出るなどの悩みをよく聞きます。そうならないために、お口の健康を歯科医院で確認しましょう。万が一、歯を失ってしまってもその歯をいち早く補えば、お口の健康を維持しやすくなります。
おいしい食事をすると、それだけでも大きな幸福に包まれます。収穫の秋を迎えるこれからは旬の食材がいっぱいです。体の健康を維持するためにも、しっかりかめる歯のメンテナンスを一緒に始めましょう。歯科医院は、お口と歯の健康を維持するために定期的に通うところと認識してください。
(2020年8月執筆)