口呼吸の弊害と歯並びの関係(10)
口・歯
医療安全を考えた予防歯科、長期耐久性longevityと医療安全を目標にした治療を受けましょう。無意識のうちに行っている低位舌ポジション。舌筋肉のエネルギー消費が少なくなっている状態なので、やがて舌肥満となります。顎下の首筋に重くなった舌筋肉が乗ることで首にシワができ、二重顎にもなります。舌の肥大化は気道閉塞感を強め、呼吸不全も常態化します。血液中の酸素濃度の低下は、脳と全身の極小毛細血管の消失や栄養素の不完全燃焼を起こし、多くの病気の原因となっていきます。
口呼吸は、脳の機能熱の冷却不足で酸素不足と一緒に脳機能の低下を招き、子どもでは発達障害などの総合障害を、老人でも記憶障害・認知障害を起こします。米国の調査では、子どもたちの92%にこのような状態が発生していると報告されています。私たち大人をはじめ、子どもたちの早期の舌トレを含めたオーラルフレイルの予防が急務です。
(2019年11月執筆)