サークルのジレンマ
ペット
犬の祖先の狼は洞穴で子育てをします。この習性を利用してサークルやクレート(天井のある狭いサークル)を、子犬が生活する場として役立てることができます。例えば、トイレのしつけ・イタズラ防止、災害時の避難でも活用されます。
安心、安全を得られる一方で、サークルで長時間過ごすことで困ることもあります。散歩中に他の犬や人に興奮して吠える。家では活発だが外では固まって大人しい。甘噛みが激しく、エスカレートしやすい。足音やインターホンに敏感に反応する。 バイク・車・ベビーカー・杖を持った人に吠える、怖がる。このような原因には犬の性格・体格・種類・年齢も関係しますが、1日の大半をサークルやクレートで生活していて、幼い頃から刺激を受けずに外出する機会が少ないことも挙げられます。
問題行動の予防のために、子犬の時期を過ぎても社会化を継続することが大切です。
(2018年10月執筆)