風疹がニュースになっています
予防 感染症 時事
風疹は、風疹にかかっている人が咳やくしゃみなどをした時に、風疹ウィルスが混ざった唾液のしぶきが空気中に舞い、それを吸い込むことで感染します。感染すると2〜3週間で発熱や首のリンパ腺の腫れ、赤いプツプツが全身に出るなどの症状が表れます。
通常、風疹の症状は特別な治療をしなくても自然に治るため、過剰に心配する必要はありません。しかし、妊娠初期の妊婦が風疹にかかると、胎児に心臓病や高度の難聴・白内障・知的障害などを起こす「先天性風疹症候群」という重大な合併症が高率に出現します。
風疹は予防接種で防げる病気です。川崎市では市民を対象に、抗体の検査を無料で行っており、もしこれで抗体が不十分であれば、市の補助で予防接種も受けることができます。自身の予防はもちろん、妊婦にうつして先天性風疹症候群の原因になるのを避けるためにも、抗体の検査をしておくことをおすすめします。
(2018年9月執筆)