ペースメーカーってどんなもの?
胸部・腹部 血液・血管
心臓は通常1分間に60回から100回拍動しますが、それが40回以下になったり、脈と脈の間隔が3秒以上空いたりすると症状が出る可能性があります。症状とは、動いた時の息切れや目の前が暗くなって倒れそうになったり、突然失神してしまったりなどで、それらの症状を予防するのがペースメーカーの役割です。
従来のペースメーカーは本体を胸の皮膚の下に入れ、そこから電線を心臓まで血管の中を通して留置します。そして常に脈拍を監視して、脈が少なくなった場合に電気で心臓を刺激して脈を補います。最近では技術の進歩により電線がなく、薬のカプセルくらいの大きさの機器を心臓の中に留置するだけのタイプのものも実用化され、徐脈の原因によっては使用できるようになっています。
また、ペースメーカーを入れても、携帯電話の使用なども含め、通常の生活や運動は、ほぼ制限なく可能です。
(2018年7月執筆)