37年間続けてきた予防歯科という処方(5)
口・歯 診療のこと
虫歯治療を行って、治療後の評価をする時、3ミクロン糸のYホルダフロスでのケアが非常に有効です。修復の精密な適合があれば、接着強度も強く、脱離や内部虫歯が起きにくいのです。
10ミクロンレベル以上の段差や隙間の不適な部分があると、毎日の食事や運動で咬合圧を受けた時、熱いもの冷たいものを食べた時の温度変化で膨張収縮を繰り返す時、歯質と修復した材料の収縮率の差で接着界は動き、地震の断層のようにずれて、接着は剥がれていくのです。この不適合な修復だと接着崩壊が早く進み、数年後の二次虫歯の発生や、修復物の脱離や詰め物周囲の歯質の破損を生んでいます。
保険歯科治療での修復の場合、この精度が50〜100ミクロン程度の誤差・段差があることが多いのです。コンビニで買えるクリニカYホルダフロスでフックしてシャリシャリしたら、不適な修復で二次虫歯になりやすいのです。奥歯がシャリシャリと引っ掛かっていませんか?
(2017年11月執筆)