「シニア動物」と暮らす(4) 歯周病
シニア ペット 口・歯
「8020運動」といえば…80歳まで20本の歯を残し、自分の歯で生涯食事を楽しもう! というヒトの歯科のスローガンです。イヌやネコは、ヒトに比べて虫歯になりにくいことが知られていますが、年齢を重ねるごとに歯を残すことが難しくなるのは同じです。
ヒトと違い、イヌやネコの歯垢から歯石の形成に要する時間は、わずか2〜3日であり、口腔ケアがされていないほぼ全てのイヌで歯肉炎になっており、加齢性にその症状は重くなることが報告されています。
歯周病は細菌性に起こります。その細菌が血液にのり全身に巡ってしまうと、さまざまな病気を引き起こし、恐ろしいことに命に関わることもあるのです。
大好きなドライフードを食べづらそうにしている、頬が腫れた、口臭がひどい、歯がグラグラする…こんな症状は、お口からのSOSのサインです! 歳をとったから…と流さず、病院へ相談くださいね。
(2017年8月執筆)