夏に悪化する検査値
予防 季節の注意 診療のこと
健康診断は健康の保持増進のために、その時の健康状態を調べて身体全体から情報を得ることが目的です。再検査になった人やがんなどの疑いのある人はもちろん、生活習慣病でもあの時受けていればよかったと後悔しないため必ず受診しましょう。
がんは毎年健康診断を受けていれば発見されたとしても治療できることが少なくありません。また生活習慣病は症状がなくても後に脳卒中、心筋梗塞などを発症し命に関わることもあります。
これから暑くなる夏は特に脂質、血糖、尿酸などは脱水が重なり、健康診断の受診時よりも予想外に悪化することが多く、致命的な症状になるリスクが急速に高まります。糖尿病は高血糖による昏睡、脂質は脳卒中や虚血性心疾患、尿酸は日内変動が2mg/dLすることがあり、いきなり痛風発作が起こることがあります。健康診断で異常があった人は、なるべく早く受診することをおすすめします。
(2017年7月執筆)