食後すぐの除菌ケア
予防 口・歯
テレビなどで、正しい磨き方なら1日1回のお手入れで充分、食後すぐのお手入れは歯を擦り減らすという先生がいます。これは間違いです。千種もの菌群が食後の30分で厚みと粘着性と不溶性を増し、実に数百倍どころか数千から1万倍にも増殖するのです。これらの菌のバイオフィルムに覆われた歯面は、 唾液の再石灰化が邪魔され酸蝕が進んでしまいます。食後の歯の間がとても危険になります。
食後に増えた菌群は歯肉粘膜や歯周ポケットや歯肉から、大量に私たちの体内に侵入していることが証明され、全身血管の硬化、臓器内での繁殖が確認されています。心筋梗塞を起こした血栓・血小板の中に入り込んで、全身の血管網に歯周病菌や虫歯菌が見つかっています。心蔵内膜炎の原因や、脳の中にもです。
プラーク(歯垢)という不溶性バイオフィルム(生物膜)にならないうち、食後3分以内の歯の間の隣接面ケアが大切です。
(2017年8月執筆)