自分の歯を無くさないために
予防 口・歯 診療のこと
歯科医院は治療のために通う時代から、自分の歯を維持するためお口のメンテナンスに通う時代へとなりつつあります。80歳まで20本の健康な歯を残そうと始まった8020運動も定着し、75~84歳で20歯以上ある人の割合を調べると平成11年ではおよそ16%、平成23年ではおよそ40%となっています(厚生労働省 歯科疾患実態調査より)。身体の健康と歯の関係を多くの人が認識し、歯のメンテナンスへの関心が高くなったことが要因の一つでしょう。
虫歯治療の場合、虫歯になった部分を除きレジンやインレーで塞ぎます。大きな治療の場合はクラウンやブリッジなどを利用します。これらは人工物なので定期的なメンテナンスを怠れば虫歯は再発し、さらに大きな治療が必要となり、結果として歯を失うこともあるのです。失ってしまった場合はその歯を補わなくてはなりません。その方法の一つがインプラントです。インプラントは健康な歯を傷つけない優れた治療法の一つです。しかし治療には万全の体制と患者様の理解が必要なので、5年先、10年先を見据えた治療計画を立て、納得できる医院で行いましょう。
いつまでも元気であり続けるために、歯科医院はメンテナンスによって爽快感のある気持ちの良いお口を保てる場所と考えましょう。
(2017年7月執筆)