高齢者肺炎球菌ワクチン
シニア 予防
肺炎球菌ワクチンは平成25年11月から小児に定期接種となり、平成26年10月には高齢者も対象年度に公費助成を受けて接種できるようになりました。特に高齢になると肺炎の羅患率が高く、その死亡率はがん、心臓血管疾患に次いで第3位です。死亡しないまでも、がんや心臓病などで体力が消耗し免疫能が低下すると重症肺炎になりやすく、原疾患の治療の妨げになることがあります。
ワクチンを接種すると個人差はありますが、3〜4週間で免疫能が上昇し5年程度は高値が保たれ、その後徐々に低下します。5年ごとに接種しないといけないと思っている人も多いようですが、我国では平成21年に再接種が許可され、それまでは一生に1回のみの接種で再接種はできませんでした。そのために国内での再接種の経験は少なく、何年ごとに接種するのが最も適切か現在検討中と言ったところでしょう。
(2017年4月執筆)