花粉症と果物アレルギー
アレルギー
スギ花粉症で悩んでいる人は多いと思いますが、生で果物を食べた時に、口の中にかゆみやイガイガ感を感じたことのある人はいませんか?
近年「果物アレルギー」と「花粉症」の関連が話題になっています。果物アレルギーは乳幼児期に発症し、皮膚・消化器・呼吸器などに症状がみられる「即時型」と、学童期から成人に発症し口腔粘膜を中心とした症状がみられる「口腔アレルギー症候群」に大きく分けられます。前者はバナナ・キウイフルーツなどが多く、後者はリンゴ・ナシ・サクランボ・モモ・メロンなどが多いとされています。原因として花粉と果物のアレルゲンには似ている物質が存在しており、加熱や消化に弱い物質であるため、生で食べると口の中で症状が出やすくなります。花粉・果物アレルギーは、幅広い年代で増加傾向にあります。心当たりのある人は、かかりつけ医にご相談ください。
(2017年3月執筆)